海外に製造現場がある企業様から、海外での取材を含めた会報誌の制作を依頼されました。お話を聞くと「すでに何度か制作をしていて海外取材はただでさえ不安が大きいのに、制作会社との意見のすれ違いや方向性が合わないことが多い」とのこと。言語も文化、人柄も違う海外取材だからこそ、不安はなるべくゼロにしたいですよね。
“取材チームの目線を揃える進行管理”が
アルタイルの持ち味!
ご依頼いただいたのは、某メーカーのコミュニケーション誌。毎号、世界各地に赴き農産地やカフェ、レストランなどのフードトレンドを取材し、掲載しています。では、実際にどんなことに気を付けて海外取材を行っているのかを、ポイントごとに紹介していきます!
徹底したスタッフ選びで「脱! コミュニケーションミス!」
取材・撮影の現場において重要なのは、「取材対象やスタッフとの密接なコミュニケーション」ですよね。しかし取材先が海外となると、言語や文化の違いによって意思疎通がうまくいかず、ミスが起こりやすくなってしまいます。
そんなコミュニケーションミスを防ぐためにも、まずアルタイルがこだわるのは現地コーディネーターの手配。翻訳だけではなく、食やファッションなど、媒体や企画のテーマに沿ったコーディネーターを手配することで、媒体のイメージに沿った取材が可能になります。また、「どんなページ構成で、どんな雰囲気の写真やテキストが必要か」を細かく意思表示するのは、私たち編集者の役割。誌面の具体的なイメージをコーディネーターやカメラマンに随時共有することで、スムーズな撮影進行へとつながります。
入念な事前準備とアドリブ力でトラブル回避&対応!
撮影小道具などの準備も、海外取材では非常に重要になります。海外にはコンビニや100円ショップが当たり前にあるわけではないため、必要になりそうなものを日本であらかじめリストアップし予備も含めて持って行くなど、“トラブルを予測した準備”を心がけています。
ただし、どれだけトラブル予測をしていても、約束した時間に取材相手が来なかったり、撮影対象のお店が閉まっていたりする場合も。そんなときは、冊子内で使えそうな街の風景を撮影したり、取材対象をその場で変更したりと臨機応変に対応するのも編集者の腕の見せどころです。
現地へ同行できなくても、遠隔でディレクション
社会情勢や予算の問題から、私たち編集者は同行せず、現地のコーディネーターやスタッフに取材を任せることも。編集者が現地に行けない以上、取材中の細かい確認・軌道修正ができないため、1カットごとにサンプル画像を用意して現地スタッフとイメージを共有したり、取材ポイントを具体的に説明したりと、通常よりもさらに詳細な事前資料を準備します。撮影開始後も、初日の撮影データをすぐに共有してもらい、画角や配置、雰囲気などを細かくチェック。「こうしてほしい」をできるだけリアルタイムで伝えていくことで、制作の軸がぶれないよう進めていきます。
制作を断念しかけていたという今回のご依頼でしたが、アルタイルが制作に入り無事刊行できたことで、お客様からは「世界のトレンドや現場の実状を肌で感じることができて良かった」というお声をいただきました。海外での取材や海外特集をメインにした制作物を作りたい! とお考えなら、ぜひアルタイルにお声かけください!!