社内報や広報誌など、紙媒体のリニューアルのご依頼をよく頂きます。リニューアルするからにはできるだけ多くの方に興味を持ってもらい、読んでもらうためにはどうすればいいかを考える必要があります。そこでまず提案するのが、「冊子のかたちから見直す」ということ。
アルタイルでは、ブラッシュアップした企画やデザインを引き立てるような冊子のかたち・仕様のご提案が可能です。
目的を明確にしてサイズや仕様を考案
束見本で具体的に提案
例えば、社内報で大切なのは、手に取ってもらうこと。もちろん、どんな内容なのかと中身に興味を持ってもらうことも重要ですが、まずは読んでみようかなと思える“きっかけ”が必要です。そのきっかけを作るためにも、「カバンに入れて持ち運べる」「いつもと違うから気になる」「ページをめくる楽しさがありそう」「手触りがいい」「写真の発色がいい」など、読み手にとってのさまざまなメリットを考えます。
上記のメリットをもとに3~5種類の束(つか)見本を作成。束見本とは、実際と同じ紙と仕様で作られる製本サンプルのこと。実際に手に取って大きさや厚さなどを確認していただけるのでイメージがしやすく、仕様決定までを短期間で進めることができます。対面での打ち合わせが難しいときでも、クライアント様側とアルタイル側、それぞれに束見本を用意できるため、リモート会議でのやりとりもスムーズに進められます。また、アルタイルは多数の印刷会社と取引があるため、ご希望の予算内でさまざまな束見本の制作が可能です。
銀行の“行内報”リニューアルの場合
「いままでの行内報は内容が硬くなりがちだったが、行員が楽しく読めるような内容にしたい」とご依頼いただきました。
掲載する企画内容も考慮しながら、どんなサイズ・仕様がよいのかを議論。新聞のような大きいものから折り曲げると手のひらサイズになるようなものまで、“今までにない新しさ”を感じるさまざま束見本をご用意しました。
最終的に決まったサイズは、A4より少し小さめの変型サイズ。ご自宅に持ち帰って、ご家族にも会社や業務のことについて知っていただける機会がつくれるよう、カバンに入れやすいサイズになりました。また、仕様に関しては、紙の両端をそれぞれ中央に折り、さらにそれを中央で二つ折りする「両観音開き」に決定。社内報としては斬新な仕様ですが、開き方によってさまざまな企画の組み方ができるうえに、「一つひとつページを開いていく感じが宝箱を開けるような感覚で楽しい」と、読者にも興味を持って読んでいただけるものになりました。